毎日新聞5/27付夕刊「人模様」に『チェルノブイリ原発事故 ベラルーシ政府報告書[最新版]』(ベラルーシ共和国非常事態省チェルノブイリ原発事故被害対策局/編、日本ベラルーシ友好協会/監訳)が紹介されました。
旧ソ連で起きたチェルノブイリ原発事故(1986年)の最大の被災国・ベラルーシの政府報告書が初邦訳された。監訳した秋田市のNPO法人日本ベラルーシ友好協会の佐々木正光事務局長(62)は「福島の再生のため、教訓を生かさなければ」と思いを強くする。
報告書は、四半世紀にわたる事故への対応を紹介し、被災者への補償や子供への医療体制なども詳述。冒頭で駐日ベラルーシ大使は今の日本の課題を、正確な汚染マップの作製▽住民の健康管理▽心理面のリハビリ−−と指摘する。
「日本とベラルーシを単純に比較はできないが、日本の問題を冷静に見つめて、これからのことを考えるきっかけになれば」と佐々木さん。今年2月、東北6県を管轄する在秋田のベラルーシ名誉領事に任命された。「人を支えるのは人しかいない。福島を支えようとするベラルーシの人の意思をサポートしていきたい」。邦訳はB5判192ページ、2625円。問い合わせは産学社(03・6272・9313)。【小林洋子】
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