デジタル化の進展と取次システムの崩壊で、
出版業界はどうなる?
出版社、取次会社、書店の仕事のこれまでとこれからを知るための一冊。
●最新情報を更新し毎年リニューアル!
●業界研究書の定番!
本シリーズは業界研究書のトップブランド。
最新データにもとづく業界動向や、業界・主要企業の成り立ち、
仕事の内容、働き方などをわかりやすく解説する定番書として、
発刊以来、就職活動はもちろん、
新人研修や取引先のリサーチなどに幅広く活用されてきました。
- ジャンル
- 産業と会社研究シリーズ
- タイトル
- 出版──2018年度版
- サブタイトル
- 産業と会社研究シリーズ 2
- 著者・編者・訳者
- 植田康夫監修
- 発行年月日
- 2017年 2月 28日
- 定価
- 1,430円
- ISBN
- ISBN978-4-7825-3448-9 C0334
- 判型
- 四六判並製
- 頁数
- 256ページ
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内容
業界研究クイズ“出版業界編" あなたの業界研究習熟度チェック
出版業界最新レポート 生き残りを賭けた産業構造の転換期
出版業界はどこへ行く? 低迷する業界で若い人たちに託されたもの
出版社の職種 裏方の存在があって成り立つ業界
編集という仕事 イメージとは異なり現実は厳しい編集の仕事
営業という仕事 営業力の優劣が出版社の行方を左右する
販売・流通の現場から 版元営業、取次、書店の第一線で活躍する業界人のホンネ
出版業界はいま 各社プロフィール、出版社の住人を広角度から見る
出版業界の待遇と勤務条件 大手から中小・零細までさまざまな業界
出版業界企業データ
目次
出版業界研究クイズ ▶2
はじめに ▶5
第1章 出版業界最新レポート「文化通信」常務取締役編集長・星野 渉 ▶15
取次システムの崩壊と独立系書店の胎動 〜2016年の出版業界と今後の見通し〜 ▶16
「雑高書低」が逆転 ▶16
「取次システム」の崩壊が明らかに ▶16
進む資本の集中化 ▶17
最大手が「常識」を覆した紀伊國屋書店の「買い切り・直仕入れ」 ▶18
「買い切り・直仕入れ」の理由は4つ ▶20
取次システムの崩壊が背景に ▶21
書店マージン拡大の試み ▶22
電子出版市場は29・4%の伸び ▶23
電子の収入が支える大手出版社の業績 ▶24
作品が生まれる場がネットに ▶25
拡大する読み放題サービス ▶27
流通側から懸念の声 ▶28
変わる「街の書店」 ▶29
人が集まるパウエルズ・ブックス ▶30
世界で進む書店の個性化 ▶31
第2章 出版業界の組織と業態 ▶33
出版業界はどこへ行く?
〜転換期を迎えたいま、若い世代に託されるものは大きい。 ▶34
社会の一員としての職業人 ▶34
休刊誌続出は、陣痛の始まり ▶37
まず、業界の現況を知ることから ▶41
出版業界・入門篇
〜知っているようで案外知らない出版界の仕組みを、まずは押さえておきたい。 ▶44
出版社って何社あるの?――4分の3以上が東京に集中 ▶44
出版界フィールドワーク――プロにも"全景"は見えない? ▶46
100人でも大手?――大社屋からマンションの一室まで ▶48
従業員数バラエティ ▶50
カバーひとつから、出版人の日常が見える ▶52
棚差しと平積み――3つの熱意の邂逅 ▶54
「あなたの本、取り次ぎます」――本が読者に届くまで① ▶56
同人誌御一行、書店の旅――本が読者に届くまで② ▶58
書店の「棚」はこうして決まる――本が読者に届くまで③ ▶60
CVSと「街の本屋さん」と――激震、書店業界 ▶62
一冊一冊が独立事業――本と炊飯器の違いとは? ▶66
企画集団徘徊す――編プロはただの下請けにあらず ▶68
出版社の職種
〜徹底した細分化方式の大手と"脱領域"の中小と。出版社の機構は、人員規模によりがらりと変わる。 ▶70
小さければ二役、三役――組織形態さまざま ▶70
小学館の社内職制図 ▶72
会議は叫ぶ――編集VS営業 ▶74
出版企画書仕様見本 ▶76
第3章 編集という仕事 ▶77
編集者の世界
〜「鳥」にも「亀」にもなれますか? ▶78
編集者稼業は「絵」になりにくい? ▶78
「企画」とは何か――本の哲学、本の経済学 ▶80
依頼の仕方ひとつにも――原稿依頼の風景① ▶84
編集者と書き手が出会うとき――原稿依頼の風景② ▶86
「読者世界の使いの者」として――原稿をどう読むか① ▶88
「誰」にむけて「この本」をつくるのか――原稿をどう読むか② ▶90
これぜんぶ、編集者の仕事なの?――編集実務二十箇条 ▶ 装幀作業の天国と地獄① ▶106
装幀作業の天国と地獄② ▶108
かめれおん・まんの一日――エディターは"媒介"人間 ▶110
「歌えない」編集者たち――オリジナリティはどこへ? ▶118
出版界略年譜 ▶122
第4章 販売・流通の現場から ▶123
逸材を求める営業セクション
〜出版社の15年後を決める鍵――業界はいま、創意あふれる営業志望者を求めている。 ▶124
なにがなんでも編集者? ▶124
いま、営業がおもしろい――その差が10年後を決める ▶126
「営業」から出版界が見えてくる
〜ミシマ社・営業チーム・リーダー 渡辺佑一氏に聞く ▶130
本屋さんにいろいろと教わり、支えていただいた日々に感謝です ▶130
「流通」から出版界が見えてくる
〜日本出版販売・マーケティング本部商品開発センター 馬場進矢氏に聞く ▶135
絵本の世界に魅せられ、出版の世界へと導かれました ▶135
「書店」から出版界が見えてくる
〜ブックポート203・総括店長 成川真氏に聞く ▶140
わかりやすさと楽しさ、これが本屋としてめざす理想なんです ▶140
第5章 出版業界はいま ▶145
出版業界のプロフィール
〜出版界にとって今はどんな時代なのか、フィルムを少しばかり逆回しして考えてみよう。 ▶146
文庫本に見る「出版文化」の変容――いま、折り返し点へ ▶146
戦後風景ひとっ走り――出版史メモワール ▶148
出版社バラエティ
〜なんともはや⋮⋮出版界とはつまり、個性の果てしない集合体なのである。 ▶154
「出版村」をそぞろ歩く ▶154
出版村の住人たち ▶156
福島第一原発事故と「この国」のメディア
〜「無知」と「無関心」が産み落とした惨禍。この国のメディアは、これまで何をしてきたのか? ▶166
「3・11」後の日本人が背負ったものとは ▶166
「暫定基準値」の嘘、からくりがもたらすもの ▶167
「ウクライナ基準」が伝える原発事故の真実 ▶169
メディアの罪業―生かされなかった「この四半世紀」の声 ▶171
「3・11」後にこの国のメディアが続けたこと ▶175
子供たちへの責任、未来への責任 ▶178
第6章 出版業界の待遇と勤務条件 ▶179
就労条件ひとめぐり
〜大手出版社から編集プロダクションまで、就労条件はとてもひと口には語れない。 ▶180
初任給はどれぐらい? ▶180
編集者の永遠なるギャップ①――勤務形態をめぐって ▶182
編集者の永遠なるギャップ②――時間外労働をめぐって ▶184
編集者の永遠なるギャップ③――"クリエーター"と就労条件 ▶186
ボーナスはいくらぐらい? ▶188
出版社の冬季一時金・35歳の場合 ▶189
出版社の将来性をどう測る? ▶190
業界根ほり葉ほり
〜知って楽しい話ではないだろうが、やはり業界の問題点は語っておくべきだろう。 ▶198
シワヨセ構造が見えますか?――下請け・減量体制の功罪 ▶198
「9時5時の世界」より偉いの?――ガンバリズムの損益分岐点 ▶200
女性編集者と出版界――暮らしが見えますか? ▶202
育児休暇制度の現状 ▶204
新卒採用のプロセスと枠――重視される論文・作文 ▶205
道は「新卒」のみにあらず
〜経験を積んで、次なるステップへ――「志」のむこうには無数の「扉」がある。 ▶208
中途採用、道ふたつ① ▶208
中途採用、道ふたつ② ▶210
出版界が必要とする人材とは?
〜多くの課題をかかえる出版界にあって、新しい世代の課題はじつに重い。 ▶212
「専攻」は肩書き――学部・学科より実力 ▶212
これからの出版界を担う人材とは――課題山積のなかで ▶214
専門・専修学校紹介 ▶216
第7章 出版業界企業データ ▶219
[出版社] ▶
明石書店/岩波書店 ▶220
エムオン・エンタテインメント/学研グループ ▶221
KADOKAWA/河出書房新社 ▶222
かんき出版/京阪神エルマガジン社 ▶223
芸文社/講談社 ▶224
光文社/国書刊行会 ▶225
実業之日本社/集英社 ▶226
主婦と生活社/小学館 ▶227
晶文社/情報センター出版局 ▶228
新潮社/人文書院 ▶229
青春出版社/草思社 ▶230
第一法規/ダイヤモンド社 ▶231
宝島社/筑摩書房 ▶232
中央経済社ホールディングス/東京書籍 ▶233
東洋経済新報社/西村書店 ▶234
日本評論社/ハースト婦人画報社 ▶235
ひかりのくに/白夜書房 ▶236
福音館書店/扶桑社 ▶237
双葉社/フレーベル館 ▶238
プレジデント社/文藝春秋 ▶239
平凡社/法研 ▶240
芳文社/マガジンハウス ▶241
みすず書房/光村図書出版 ▶242
ミネルヴァ書房/明治書院 ▶243
明治図書出版/モーターマガジン社 ▶244
山と溪谷社 ▶245
[取次] ▶
トーハン/日本出版販売 ▶246
[書店] ▶
三洋堂ホールディングス ▶247