『精神科医と考える 薬に頼らないこころの健康法』

「こころの健康」に「薬」はいらない!

978-4-7825-3466-3
「こころの健康」に「薬」はいらない!
日本の大学病院で唯一
「薬に頼らない精神科」を主宰する専門医による
“職業別・症状別の悩み”を乗り越える新常識。
“ヘルシーな毎日”は「薬」でなく「3つの習慣」で創る!
ジャンル
一般・その他  
タイトル
精神科医と考える 薬に頼らないこころの健康法
著者・編者・訳者
井原裕著
発行年月日
2017年 6月 20日
定価
1,430円
ISBN
ISBN978-4-7825-3466-3 C0047
判型
四六判並製
頁数
240ページ

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著者・編者・訳者紹介

井原裕(いはら・ひろし)
1962年神奈川県鎌倉生まれ、獨協医科大学越谷病院こころの診療科教授。精神科医。東北大学医学部卒。自治医科大学大学院にて医学博士を、ケンブリッジ大学大学院にてPhDを修得。順天堂大学准教授を経て、2008年から現職。日本の大学病院で唯一の「薬に頼らない精神科」を主宰。専門は、うつ病、発達障害、プラダー・ウィリー症候群等。精神科臨床一般のみならず、産業医としてストレスチェックに対応し、精神保健判定医として医療観察法審判等の業務も行っている。
〈主な著書〉
『精神科医島崎俊樹 ─人間の学の誕生─』(東信堂)、『激励禁忌神話の終焉』(日本評論社)、『精神鑑定の乱用』(金剛出版)、『思春期の精神科面接ライブ ─こころの診察室から─』(星和書店)、『プライマリケアの精神医学 ─15症例、その判断と対応─』(中外医学社)、『生活習慣病としてのうつ病』(弘文堂)、『うつの8割に薬は無意味』(朝日新聞出版)、『うつの常識、じつは非常識』(ディスカバー・トゥエンティワン)、『うつ病から相模原事件まで ─精神医学ダイアローグ─』(批評社)、共編著として『精神科臨床はどこへいく』(日本評論社)、『子供のこころ医療ネットワーク ─小児科&精神科 in 埼玉─』(批評社)。

内容

《本書の内容》
Ⅰ 職業別! 薬に頼らないこころの健康法
i 「長時間勤務、遠距離通勤、変則シフト」系の仕事
ii 「人間関係の苦慮、先行きが不安」系の仕事
iii 「飲酒過多、薬に頼りがち」系の仕事
Ⅱ こころの健康Q&A
i 精神科医に一度訊いてみたかったころ
ii 精神科医が答える親・教師からの教育相談
iii 精神科医が答える子供本人からの学習相談

目次

はじめに 病んではいない、悩める健康人のために……011


Ⅰ 職業別!薬に頼らないこころの健康法……025


ⅰ 「長時間勤務、遠距離通勤、変則シフト」系の仕事……027

営業マンのメンタルヘルス 時間管理は健康管理……027
教師のメンタルヘルス 長期休職は問題の解決にならない……030
官僚のメンタルヘルス 優秀な頭脳にも休息は必要……033
花屋のメンタルヘルス 花には水を、人には眠りを……036
記者のメンタルヘルス 夜討ち朝駆けを乗り切る3ヵ条……039
看護師のメンタルヘルス 看護は「感情労働」、生理学的に無理な勤務も強いられる……042
工場の交代勤務者のメンタルヘルス 休職後の交代勤務再開は慎重に……045
国際線CAのメンタルヘルス 「一年中時差ボケ」がメンタルヘルスを蝕む……048
コンサルタントのメンタルヘルス 精神科医はメンタルヘルス・コンサルタント……054
続・営業マンのメンタルヘルス 会社に着くまでに今日すべきことを分類する……057
 コラム 被災地に生きるこころの知恵 ①
  被災者の「予想外の元気」は危険 身体の疲労感受センサーも被災している……060


ⅱ 「人間関係に苦慮、先行きが不安」系の仕事……063

システムエンジニアのメンタルヘルス 部下を持つタイミングに落とし穴……063
学者のメンタルヘルス カントの生活こそ健康のお手本……066
資産家のメンタルヘルス 「働かなくていいご身分」こそリスク……069
海外駐在員の妻のメンタルヘルス お稽古事、ボランティアで「対人交流」を日常化する……072
電気設備会社社員のメンタルヘルス 記憶の中に未来へのヒントあり……074
倉庫・物流系のメンタルヘルス ピッキングはウォーキング……077
失業中のメンタルヘルス 寝ているだけでは治らない……080
続・失業中のメンタルヘルス 体力が落ちれば気力も落ちる……083
派遣ワーカーのメンタルヘルス 面接官は生活の荒れをまず見る……085
元アスリートのメンタルヘルス 運動選手の道が断たれても人生は輝ける……087
海外駐在員のメンタルヘルス 以前からあった問題が海外で悪化する……089
コラム 被災地に生きるこころの知恵 ②
  被災者は平静ではない 支援側の寛容さが必要……091


ⅲ 「飲酒過多、薬に頼りがち」系の仕事……095

商社マンのメンタルヘルス 海外の取引先とのメールや社内連絡がストレスに……095
酒のプロのメンタルヘルス 「クスリ飲むなら酒飲むな」は基本だが… ……098
政治家のメンタルヘルス 支持者のお酒から身を守るのも仕事のうち……100
エグゼクティブのメンタルヘルス 「もはや進退窮きわまれり!」の前に酒をやめよ……102
クレーム対応部門のメンタルヘルス 仕事とは食うためにするもの……107
グラフィックデザイナーのメンタルヘルス 古いタイプの抗うつ薬は副作用が強い……110
 コラム 被災地に生きるこころの知恵 ③
  「心のケア」の感動はいらない まずはプライバシーの尊重と薬剤の確保を……113
 コラム 被災地に生きるこころの知恵 ④ 被災地を知ろう……116


Ⅱ こころの健康Q&A……119



ⅰ 精神科医に一度訊いてみたかったこと……121

精神科のセカンドオピニオン 通院中の病院の治療に疑問があるとき……121
精神科のセカンドオピニオン・その2 薬をやめたい……124
診断がくるくる変わる どれも間違いとはいえないが… ……127
薬物療法中の飲酒 抗うつ薬の前に、まずは酒を減らすこと……130
ストレスチェック制度について 「こころの健康づくり」は「こころの病気さがし」ではない……133
ストレスチェック制度について・その2 医師の専門は健康問題。労務問題ではない……136
ストレスチェック制度について・その3 調査票に正直に書けるか?……139
カウンセリングはなぜ話を聴くだけなのか? 求められているのは都市型の治療者像……142
精神科医は自分のメンタルヘルスをどう維持しているか? 一日が終わると「燃え尽きた〝あしたのジョー〟」……145
うつ病だと思ったら貧血だった!? 日本人女性の鉄不足は国家的問題……148
連休中の「インド時間」が五月病を招く 睡眠日誌による自己管理を……151
 コラム 自殺者対策は成功しているのか? 自殺総数の減少は団塊世代の高齢化による……154


ⅱ 精神科医が答える親・教師からの教育相談……157

不登校の息子にどう接するか 適度のプレッシャーは必要……157
不登校の娘にどう接するか 理由がわからなくてもできることはある……160
荒れる息子にどう接するか ファウル・ラインを示す厳しさ……163
引きこもりの息子にどう接するか 偶然の出来事が人生を変える……166
思春期の不安に薬は使うべきか 未成年者が管理すべきではない……169
息子の多動にどう対処するか 人生は16ビート……172
自宅浪人という選択肢 逆境が人を強くする……175
作家を志望する息子にどう声をかけるべきか 社会に出て独り立ちしてこそネタが集まる……178
数学者への夢が断たれた息子 いずれは数学に代わるものを見つける……181
建築学科に進んだが「やめたい」という息子 明確な意思をもって大学を選ぶ学生は少ない……184
成績はいいが実習はできない介護科生徒 まずこれを、終わったら次にこれを……187
成績はいいが実験はできない高専生徒 身をもって示す、見よう見まねで学ぶ……190
 コラム たくましい子供を育てる 親亡き後も人生を生き延びていくために……193
 コラム ディスレクシア(読字障害)について 話すことは得意なのに読み書きは苦手……196


ⅲ 精神科医が答える子供本人からの学習相談……199

受験生の睡眠時間 入学試験に夜型はない……199
落ちるとわかっているのに難関校を受けるべきか 負け戦を経験することも人生の勉強……202
入試の前の日に眠れないのではないか? 普段より3時間前倒しの生活を!……205
第一志望の高校に落ちてしまった 偏差値で進路を決めるのはおしまい……208
勉強しようと思っても、ついゲームに手が行く 努力するより、ハマること……211
医学部志望だが理系科目に興味が持てない むしろ求められるのは英語、国語……214
大学入試前、授業はない。だんだん落ち込んできた 孤独と運動不足は健康によくない……217
高卒後、みんなは都会へ、僕はひとり残る 卒業式までは「忍の一字」……220
同郷の友達と心が離れていく 旧友とは細く長い連携を……223
実習先で尊敬できる人に出会えない看護学生 自己犠牲だけでは何もできない……226
 コラム 少年による殺人事件はふえていない 「こころの闇」はない。あるのは攻撃性……229
 コラム 人生には別の道もある 「不登校」で死ぬことは絶対にない……232


おわりに 精神科医は、日々の生活の中に人生の意味を発見する……235
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